人形制作日誌151009_最近の作業と少年人形の完成
最近、特に人形を作るのが楽しくてたまりません。
次は、ちょっと遊び心で肋骨が露わに。
この胴体の主となる頭部は、イメージだけ決まっていて、大体のアタリはできているので作り込むのみ。
5・6体目を同時に作っていたので、少しは造形力が上がったのか、割とイメージ通りに肋骨がサクサク彫れて楽しいです。
ちなみにこれを作り出す前に、肋骨の構造について調べたのですが、一本一本のつなぎ目が蔦のように捻じれつつ、ついているんですね。
正面の解剖図や安い骨格標本では、全然わからなかったです。
その捻じれとかが、強度をよくしたり、衝撃を緩和する役目があるんでしょうが、自然の無駄のない洗練された形は本当に美しい。
さて、少年人形が先日完成しました。
この人、何故かとっても撮影しづらいです。
たぶんとろんと、若干伏し目がちであるのと、彫の深さから目の周囲が影になってしまうのが1番の原因であると思うんですが。
この人は、5体目の少女人形よりは、血管や肌の赤味など、かなりリアルにしています。
瞳の造形をはじめ、唇、性器の色合には細心の注意を払いました。
この人の顔とかについて語れることは色々自分の中にあるのですが、それは秘密★
自分は、よい人形とは、鑑賞者の心をそのまま映し出すような鏡のような人形だと思っています。
その映し出し具合は、鑑賞者と人形の相性もあると思うんですが、この人はなかなかいい具合に自分の心を映し出してくれます。
少女人形とは対のような雰囲気になっていて、少女が陽で、少年が陰に自分は思っていましたが、先日この2体を見た人は全く反対の意見を言っていたので、大変興味深かったです。
そのうち、2体一緒にちゃんと撮影してあげたいです。