日々草の唄

死ぬまで生きる日々のようす

創作人形三人展「桜桃夜曲」、無事に終了しました

もう4月7日ですね。

3月30日に創作人形三人展「桜桃夜曲」は無事に終了しました。
そして、3月31日には無事に撤収を終えました。

ご来場していただ皆さま、SNSなどで気にかけてくださった皆さま、誠にありがとうございました。

設営に協力してくださったK氏に師匠、ぎんけいさろん&ギャラリーオーナー夫妻、そして自分の企画に参加してくださった江畑真衣さんと小川クロさん、深く感謝しております。
あらためて、ありがとうございます。そしておつかれさまでした。

通りすがりの方が偶然…というには入りづらい立地ではあるのですが、連日、多くの方にご来場いただき、合計200人以上の方に私たち三人の制作した人形に会っていただけたことを大変うれしく思います。

ほとんどの方が、会場を何周もして、1体1体の人形をじっくりご覧になっていました。
自分は全日程スタッフとして在廊していたこともあり、来場者の方ともお話する機会が多かったのですが、「以前から知ってはいたけれど、球体関節人形を実物で見るのは初めて」という方が予想以上に多かったのも印象的でした。

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☝︎小川さんの美少年

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☝︎江畑さん耽美な姉弟

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☝︎スイコゾーン

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☝︎スイコゾーン、真ん中のは10年来の友人がくれた花

 

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☝︎小川さんが撮影してくれた会場のパノラマ写真

自分がこの企画を考えたのがちょうど一年半前、そして昨年の3月末に江畑さんや小川さんに展示のお誘いメールをしたのです。
それからはや1年、できあがったのがこの空間です。

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☝︎師匠がくれたスイコ、江畑さん、小川さんをイメージしたという花束

「会期中も、3人はどんな繋がりなのですか?」と度々聞かれましたが、不思議な組み合わせだったのかも知れません。

繋がりは、ご縁ですね~としか言いようがないのですが、自分はお二人の、自分の好きなものにすごく素直に、作品制作に取り組まれている姿勢がとても好きです。
各々が全く違う方向を向いてる3人の作った人形約20体は、あのシンプルな会場で、独立しつつ共存しておりました。

今回、展示会場の撮影OKにしたこともあり、多くの方が写真を撮ってお帰りになられました。
あの空間はもう消えてしまったけれど、ご来場してくださった方々の記憶に欠片となって残っていればいいなぁと、そんなことを願っております。

 

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個人的に、展示前と展示後の心境で1番変わったのは、実物を見てもらうことの大切さでした。
人形は、やっぱり、実物に会ってもらわないと、なかなか分かってもらえないんですね。
自分の人形を写真で知っている人も、よくも悪くもある写真との差に驚いていたりしたので。
あたりまえのことでしょうけれど、それを目の当たりで感じました。

同時に、展示の仕方で全然表情や雰囲気も変わってしまうことも実感しました。
自分としては、直接でない自然光で見てもらうのが1番好きなので、展示のオレンジっぽい照明は、雰囲気としてはいいんですけど、伝わらないだろうなぁと口惜しい点も。
今後、何かいい方法がないか模索していきたいです。

 

自分についても、よく考える契機となりました。
それはもう、色んな面で、悔い改めようと感じることが多々あったのですが、その中でもダントツに思ったのが、下記になります。

自分は、すごくネガティブというか、よくも悪くもあまり人に期待しないので、江畑さんや小川さんのファンはいらっしゃるとして、自分の関係者って師匠以外に誰かくるのだろうか…とか思ってたんです。
ですが、初日の時点で予想外の方にたくさんいらしていただき、励ましやプレゼントまでいただき、頻繁に涙している事態に…。今思うとものすごく恥ずかしい…、すみませんでした。
そして、人形制作を始める前や、制作をしている中で知り合う機会があった作家の先輩方やアート鑑賞が好きな方々、某呑み屋の常連の方々、人形制作動画をご覧になっていたという方や、ブログを見てくださってるという方、色んな方がきてくださって、自分の人形に興味を持ってくださる方に、自分はなんて失礼なことを考えていたのだろうと恥ずかしくなりました。

今回のことは、素で驚きだったのですが、この嬉しさと感謝は何らかの形でお返ししていきたいです。

東京で、今回のように多くの人形を展示する機会は、もう当分ないと思うのですが、今回いただいたみなさまのお言葉を胸に、身を引き締めて制作に励んでまいりたいと思います。

まぁ、制作に励みすぎると、ひきこもって外界との交わりが途絶えてしまうので、「バランスよく、しなやかに」を心がけつつ。
これからも色んなことにたくさん笑って、たくさん泣きながら、明るい絶望と共に、人形作って、生きていきたいなぁと。

 

スイコ