日々草の唄

死ぬまで生きる日々のようす

明日で3年記念日

7月1日で、人形を作り始めてちょうど3年になります。

退屈で退屈で退屈で、退屈で死にかけていたあの頃。
体調もかなりひどくて、その年の3〜5月は過去最多の4回救急車に運ばれました。
改めて思い出すと他人事のようで吃驚します★

もともと、人形を自分で作り始める2年前から、某渋谷地下などで、球体関節人形を鑑賞していて興味がありましたし、同時期に呑み屋で師匠と知り合っており、作り始めるきっかけはいくらでもあったのです。

でも、なんか変なふうに世の中を諦めてて作ることも諦めてたんですが、ようやく3年前のこの時期に自らの意志で人形を作ることを決めたんです。

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☝こちらが、初めて人形を作る意志のもと粘土を弄った記念すべき1日目の結果★
これでも、すごくご満悦で師匠に見せた記憶が鮮明にあります。

つまり、退屈で退屈で退屈で、退屈で死にかけていた自分が、唯一没頭できたのが人形制作でした。
なんか、人形を弄ってる時間は、全てを忘れられるんですよね。

しかし、超初心者のくせに、師匠から手を加えられるのを断固拒否するし(結局1回も直接人形を弄られたことはありません)、しょっちゅう悔し泣きするし。
師匠にとっては非常に扱いづらい生徒であったろうと、しみじみと思います。
師匠のおかげで、いまこうして人形を作っていられると言うのは過言ではありますまい。

今はだいぶ落ち着きましたけどね★
それも、この3年間の変化のひとつでしょうか。

この3年間に、人形教室展とMM展に出展して、現在、歩歩琳堂さんに1人委託中。
自分はひたすら粘土を弄ってるだけなので、色々なご縁や機会を与えてくださっている皆さまに、改めて恵まれているなと感じる次第です。
来年は3人展を予定しており、自分的には一大イベントです。 
無茶な制作スケジュールをなので、めちゃくちゃ自分の首絞めてますが、たまにはイイでしょ★
(3年間で4体かかったくせに、あと9ヶ月で4体作ろうとしています。。。)

あ、初日に弄ったという上の写真の頭部は約1年半放置され、その後、何度も顔を改造され、上の写真の日から約2年半後にようやく完成します。
結局、この子が完成するまでに、少年人形を2体作っています。
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☝つまり、初の少女人形です。この顔の方向性が決まるまで、何回も顔を改造しました。
少女という存在を考えさせられ、教えてくれた貴重な存在です。

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このときのベストは尽くしていると思いますし、この子はこの子で愛着を持っていてかけがえのない1人ですが、もっともっと人形を作りたい。
もっともっと逢ってみたい人形がいます。

退屈で死にそうなころの自分は、誰かに、此処ではない何処かに、拐って欲しかった。
そんな自分を拐ってくれたのが、偶然にも人形だったのですが。 
すごく他力本願で刹那的で快楽主義な、その欲求は今も変わらず自分の中に残っています。 

今此処で生きるしかないのにねぇ~。
でも、だからこそ「あ、今、この人形に拐われてた!」みたいな、誘引力のある人形を作りたいのかも。