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日々草の唄

死ぬまで生きる日々のようす

三島由紀夫『仮面の告白』『美徳のよろめき』

言葉の破片
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私の彼を見つめた一瞬の視線から,
私が彼を ーーただ彼のみをーー 愛していることを
近江が読みとったと直感した。
                   『仮面の告白三島由紀夫

愛とは求めることであり
また求められることだと知らない私に,それ以上の何が出来たであろう。
                   『仮面の告白三島由紀夫

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自分ひとりで見る夢を,誰に見られる心配があろう。
                   『美徳のよろめき』(P7) 三島由紀夫

彼は大へん純潔で,そして狡そうにみえた。
彼が初心らしく口ごもって,内心何かを企んでいるように見えるとき,
いつも節子は危うくその企みをも愛してしまいそうになる。
それから又,節子は彼の不機嫌な顔が好きだった。
投げやりな話しぶり,急に上品になったり,
急にぞんざいになったりする話し方が好きだった。
                   『美徳のよろめき』三島由紀夫

空想の領域はまだ美徳に属し,現実は背徳に属していた。
                   『美徳のよろめき』三島由紀夫

どんな邪悪な心も心にとどまる限りは美徳の領域に属している。
                   『美徳のよろめき』(P52)三島由紀夫

無邪気さのゆえに罪の匂いをかいだ。
                   『美徳のよろめき』(P54)三島由紀夫

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無限の空間の永遠の沈黙が,私には恐ろしい。
                       パスカル


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・劫掠(ゴウリャク)…おどして奪い取ること
・鷹揚(オウヨウ)…(鷹が空を飛ぶように)小さな事にこだわらず,
         ゆっとりとしているさま。おっとり上品なさま。
・瑰麗(カイレイ)…すぐれて美しい。あまり例がないほど美しいさま。
・都雅(トガ)…みやびやかなこと。
・瀟洒(ショウシャ)…すっきりとあか抜けているさま。
          俗っぽくなくしゃれている。
・偏頗(ヘンパ)…かたよっていて,不公平なこと。
・凌駕…他のものをしのいで,その上に出ること。
諧謔(カイギャク)…こっけい味のある気のきいた言葉。冗談,シャレ。
・放擲(ホウテキ)…投げ出すこと。捨てて顧みないこと。
・揣摩(シマ)…他人の気持ちを推量すること。
・迷妄…道理が分からず,事実でないことを事実と思いこむこと。

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ところで、近江って名字好き♥

にしても、発音と字面が好きなんやけど、いまいち私はパスカルに共感できません。