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日々草の唄

死ぬまで生きる日々のようす

太宰治『道化の華』

言葉の破片
道化の華』を初めて読んだのは、中学から高校への春休みです。
そして、大学2年の冬の始まりくらいに読み直しました。
そのときに、心に残った言葉にマーカーで印がついてたので、メモ★

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「ここを過ぎて悲しみの市」
友はみな、僕からはなれ、かなしき眼もて僕を眺める。(P135)

おのれをあざけるのはさもしいことである。それは、ひしがれた自尊心から来るようだ。現に僕にしても,ひとから言われたくないゆえ,まずまっさきにおのれのからだに釘をうつ。これこそ卑怯だ。もっと素直にならなければならない。ああ,謙譲に。(P136)

犠牲の魂(P153)

虚傲。懶惰。阿諛。狡猾。悪徳の巣。疲労。忿怒。殺意。我利我利。脆弱。欺瞞。病毒。(P156)

細くとぎすまされた自尊心である。どのような微風にでもふるえおののく。侮辱を受けたと思いこむやいなや,死なん哉ともだえる。(P157)

ああ,もう僕を信ずるな。僕の言うことをひとことも信ずるな。(P160)

つねに絶望のとなりにいて,傷つき易い道化の華を風にもあてずつくっているこのもの悲しさを君が判って呉れたならば!(P175)

美しい感情を以て,人は,悪い文学を作る。(P202)

僕こそ,渾沌と自尊心のかたまりではなかったろうか。(P203) 

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別に今も、好きな言葉ですが、やっぱちょっと違和感かな…
好きですけどね★

太宰の言葉遣いは、優しくってちょっと頼りなげでほっとけないような素振りの癖に、ゆるぎない自己嫌悪という自己愛に支えられてるのがいいですね。